【ハイドロキシアパタイト講演会レポート】知覚過敏症状に対して、ハイドロキシアパタイトが高い抑制効果を発揮!

アマエチ教授(米国テキサス大学 サンアントニオ健康科学センター)&加藤正治先生(高輪歯科/院長・歯科医師)

素早く象牙細管をふさぐハイドロキシアパタイト

時間を経るごとに知覚過敏を抑制

ナノ粒子ハイドロキシアパタイトは象牙細管を封鎖し、硝酸カリウムは刺激の伝達を抑制する効果がある――。
この日、アマエチ教授は前述の内容を証明する研究結果を3件発表しました。その1つが歯磨剤を4つの群に分け、比較したものです。
比較対照群には異なる濃度のナノ粒子ハイドロキシアパタイトや硝酸カリウムが含まれており、いずれの群も時間を経るごとに知覚過敏が抑制されていったことをグラフで図示。なかでも一番抑制効果が高かったのは、「ナノ粒子ハイドロキシアパタイト10%+硝酸カリウム群」でした。

知覚過敏抑制効果が現れる速さに明らかな差が!

もう1つ注目したい研究結果が、別途3種類の歯磨剤を使って知覚過敏の抑制効果を調べたもの。
この研究ではナノ粒子ハイドロキシアパタイトと硝酸カリウム、どちらも知覚過敏を抑制する点で大きな差はなかったそうです。しかし抑制効果が現れる速さにおいては、アマエチ教授曰く「象牙細管をふさぐ作用があるナノ粒子ハイドロキシアパタイトに軍配が上がる」とのことです。
これらの結果に基づき、知覚過敏の患者さんにはプロフェッショナルケアとして『アパシールド』を、家庭では『アパシールド ホームケア』を使うのがよいとの提案がなされました。

細菌を侵入させないから、根面う蝕予防にもつながる

症状が消退するまで繰り返し塗布できる

加藤先生のパートは、知覚過敏の原因がトゥースウェア※であるという点から話がスタート。トゥースウェアが進行し知覚過敏が発症した患者さんに対して、加藤先生はまず医院でアパシールドを使ってケアを行なっているそうです。
ここで、アパシールドは「症状が消退するまで繰り返し塗布できる」という長所があることにも言及。レジン系と違い、一度塗布した後に知覚過敏の症状がまだ感じられるようであれば、再塗布を行なう取り組みが推奨されました。

※酸蝕、摩耗、咬耗、アブフラクション

象牙細管を封鎖できるほど細かな粒子

さらにこの後、加藤先生から非常に興味深い見解が提示されます。細菌のサイズは1~2マイクロメートル。象牙細管のサイズは1~3マイクロメートル。白血球はこれらよりも大きく、象牙細管の中に入り込んだ細菌を退治できません。
一方、アパシールドに配合されているハイドロキシアパタイトは、象牙細管を封鎖できるほど細かな粒子。加藤先生はアパシールド塗布前後の比較画像を掲げ、象牙細管が封鎖されている様子を見せながら「細菌を中に侵入させないことは、根面う蝕予防にもつながる」と指摘しました。


アパシールドシリーズの併用で、知覚過敏が改善!

医院ではアパシールド

最後に取り上げられたのが、19歳男性の症例です。患者さんはTCH・酸蝕症があり、特に第一大臼歯を触ると疼痛があるとのこと。
そこでまず、痛みを訴えている部分にアパシールドを使用しました。酸蝕症が起きている箇所については、リナメル トリートメントペーストを塗布。このとき象牙細管を封鎖するアパシールドを必ず先に塗ることが重要であると、加藤先生は強調しています。

自宅ではアパシールド ホームケア

自宅でのケアではアパシールド ホームケアの活用に加え、ドラッグリテーナーを作成。そこへリナメル トリートメントペーストを入れ、毎日寝る前に5分間着用するよう指示しました。
結果、2週間程度で知覚過敏の症状は消え、その後3ヶ月ごとにエアポリッシングでの通常のケアができるようになったそうです。2年経過した今でもトゥースウェアは最小限に抑えられているという報告で、このトピックは締めくくられました。