患者さん自身が気づいて行動を起こしています

佐藤 康正先生(アガチャ歯科/院長・歯科医師)

患者さんに響く『デントカルト』を選択

患者さんに楽しく通ってほしい

もともと手先が器用なほうだったので、学生時代から治療のおもしろさは感じていました。でも、治療の話をいろいろ聞いているうちに、“そこじゃないんじゃないか?”と思うところもあって。勤務医のとき、自分の仕事の意義や将来を考えるようになりました。
患者さんには歯科医院に楽しく通ってほしいし、スタッフも自分も楽しく働きたい。それには予防だな、と思ったんです。

予防をするならリスク評価は必須

予防歯科の開業に向けて勉強するうちに行き着いたのが、“予防をするならリスク評価は必須”という考え。そのためのだ液検査にもいろんなものがありますが、患者さんに響かなければ意味がありません。
いくつか試してみて『デントカルト』を選びました。検査結果をビジュアルで見せられるので患者さんがピンとくるし、コミュニケーションのよい材料になると思ったからです。

自分が求めていたものを発見!

歯を守るために一番必要なもの

だ液検査を使ってコミュニケーションをとるために参考にしたのが、「MI(Motivational Interviewing)」の書籍です。
予防とは「自分の人生の選択を自分でする」ということ。自らの健康を自らの手で選択する喜びを感じていただきたいと思っています。そこで大切なのは、患者さん自身が気づいて行動変容を起こすことです。歯を守っていくためには一番必要ですが、とても難しくて、考えれば考えるほどコミュニケーションがキーポイントになると思いました。

答えは患者さんの中にある!

そんなとき、MIの書籍にあった「答えは患者さんの中にある」という捉え方にハッとしました。私が求めていたものはこれだな、と!
そこから歯科衛生士と一緒にMIを学び、取り組み始めました。たとえば、自分の歯を見てもらってどう思ったのかを問いかける。こちらから教えるのではなく、患者さんが自分の内面で答えを見つけられるような対話を心がけています。

患者さんが自ら進んで予防に取り組んでいる

来院のたびに患者さんの行動に変化が!

抜歯のセカンドオピニオンで70代の女性が来院しました。だ液検査をすると、全体的に菌が多くてハイリスク。カリオグラムを使って「こういう結果が出ています。どう思いますか?」と提示し、寄り添いながら客観的事実を認めていきました。
すると、ショックを受けてため息をつきながらも「こんなにしっかり説明してもらったのは初めて」と反応が。お話をよく聞いてみると、セルフケアの道具をいろいろ使っているのに悪くなり、不安や疑いを持っていたことがわかったんです。一緒にケアの方法を考え、道具の使い方を少し変えたら、すごく数値が変わってきて大喜びしていましたね。

ここ沖縄で、アガチャ歯科の理念を実現したい

だ液検査を通したコミュニケーションで行動変容を起こし、楽しく通ってもらう。これが私のやりたかった予防です。 当院の理念は「うれしい循環」。きれいな森や海も、人間が丁寧にお手入れするからよい循環が保たれます。患者さんと私たちの関係も同じですよね。
心身ともに健康なスタッフたちが気持ちよくのびのび働く。それが患者さんに伝わり、メインテナンスを通してお口の中によい環境が生まれる。そして楽しく通ってくれる。そうすると私たちもやりがいを持って働ける。この循環を、当地域でもっともっと回していきたいと思っています。