歯科界の最先端情報が集まる国際学会で、『アパシールド』の知覚過敏抑制効果を発表!

株式会社サンギ 宮坂亮介さん(研究員)

最新情報が集まる歯科最高峰の国際学会

次世代のトレンドが生まれる場

2025年6月、世界最大規模の学術団体「国際歯科研究学会(IADR)」の学術大会でポスター発表を行ないました(※1)。
この学術大会には世界各国から5000名近くの研究者、臨床医、企業の担当者などが参加。最新の技術・知見に関する発表や活発な議論が行なわれます。扱うテーマは基礎研究から臨床研究まで幅広く、歯科においてとても大きな影響力を持つ学会です。
もちろん発表数も膨大。口頭発表とポスター発表、あわせて3000件ほどにもなるんです。ものすごい量の最新情報が報告され、ここから新しい歯科のトレンドが発信されていることがよくわかりました。

ハイドロキシアパタイト配合『アパシールド』の知覚過敏抑制効果を発表

象牙細管に対して高い封鎖性を発揮

私がポスター発表で取り上げた知覚過敏抑制材料『アパシールド』は、露出した象牙細管をハイドロキシアパタイトで封鎖し、刺激の伝達をブロックする管理医療機器です。その有効性を確かめるために、2つの試験を行ないました。

①象牙細管の封鎖性試験(※2)
<試験内容>

1.ヒトの抜去歯の歯根部を研磨、エッチングして象牙細管を開口させたものを用意
2.1000回転のラバーカップで、アパシールドを30秒間こすり塗り
3.アパシールド処理前後の象牙細管の面積から、封鎖率を算出

結果、象牙細管の約90%がハイドロキシアパタイトで封鎖され、痛みの伝達をブロックできる可能性があるとわかりました。
続いて温水と冷水に繰り返し浸漬させるサーマルサイクル試験を実施。500回行なった後でも約83%という高い封鎖率をキープする結果が得られ、痛みの抑制を持続できる可能性があることも明らかになったのです。

繰り返しの塗布で封鎖率向上の可能性も

②臨床試験
<試験内容>

・知覚過敏の患者さんに冷水とエアー、それぞれの刺激を与え、0から10までの11段階で痛みを評価してもらう
・評価タイミングはアパシールド治療前、治療直後、治療してから1週間後の計3回
・治療はエアーでの刺激に対して、痛みがなくなるまで最大3回繰り返し実施

この試験結果では、治療直後・治療1週間後のどちらにおいても刺激に対して統計学的に有意に痛みが抑制され、臨床的有効性があると示唆されました。
また、繰り返しの塗布で痛みが抑制される傾向があることも判明。この処置によってハイドロキシアパタイトが象牙細管の奥まで入り込み、封鎖率が上がったのではないかと考えています。
1週間後、若干痛みが後戻りするケースも見られました。これは口腔内環境によってハイドロキシアパタイトが脱離・溶解しただけでなく、根本原因が改善されていなかったことが影響した可能性もあります。

知覚過敏改善には生活習慣・セルフケアの見直しが欠かせない

象牙細管の封鎖効果は即効性がありますが、あくまで一時的な対処にすぎません。本当の改善を目指すには、原因にアプローチすることが重要です。根本原因への介入と合わせてアパシールドや知覚過敏用歯みがき剤『アパシールド ホームケア』を活用しつつ、生活習慣やセルフケアを見直してもらえたらと思います。

会場展示されたポスターと一緒に

エビデンスを積み重ねて有用性をもっと広めるのが目標

研究成果を製品開発に活かすのはもちろん、世界に発信していきたい

アパシールドはワンペーストタイプで、光照射やエアブローが不要。歯みがき剤みたいな感覚で使えるところが大きな利点だと感じています。こうしたメリットに加え、「生体親和性が高く、歯とほぼ同じ成分で象牙細管を封鎖する」ということをもっと伝えられるようにしたいですね。そのためにもエビデンスの蓄積を、今後の研究課題として取り組んでいきたいと考えています。
今回の発表は非常に大きな反響をいただき、大変実りあるものになりました。参加して得た刺激・知見などを製品開発に還元し、これからもハイドロキシアパタイトの魅力を世界に届けていきたいと思います!

製造販売元:株式会社サンギ / 販売元:株式会社オーラルケア 医療機器認証番号:303AGBZX00005000
※1 出典:Miyasaka R, Miyazaki C, Kawamata H. Anti-Hypersensitivity Effect of a Desensitizing Paste Containing Hydroxyapatite. J Dent Res 104 (Spec Iss B):0351, 2025. Abstract available at: https://iadr.abstractarchives.com
※2 試験方法により封鎖率は異なります